Page 57 - 式文 2026
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         過去の英雄の偉業を
     決して無駄にはせぬ
     心と力で仕えよ
     自由と平和
     そして団結ありし一つの国に
     おお、創世の神よ
     我らの崇高なる大義を導きたまえ
     我らの指導者を正しく導きたまえ
     我らの若人に真理を与えたまえ
     愛と誠実ありし繁栄のために
     そして正義と真実と共に生き
     気高き偉業を達成せん
     平和と正義ある
国を築く為に
2024 年、ボラ・アハメド・ティヌブ大統領の指導のもと、ナイジェリア は最初の国歌に戻すことを決定しました。どちらの国歌もナイジェリアの 国民生活において重要な役割を果たし続けており、学校、公式行事、国の 祝賀行事で歌われています。これらの国歌は、国が複雑で多文化な社会に おける国家建設の課題の中にありながらも、ナイジェリア国民の間に団結 と目的意識を育むことを目指し、国の歴史、多様性、共通の目標を日々思 い出させる役割を果たしています。
B.国民の誓約:団結と奉仕への誓い
1976 年にナイジェリアの著名な学者で言語学者のフェリシア・アデボ
ラ・アデドイン教授によって作成された「国民の誓い」は、内戦後のナイ ジェリアの統一と愛国心への願望を反映しています。
 誓いには次のように書かれています。
      私は祖国ナイジェリアに誓います、
      誠実で、忠実で、正直であることを、
      全身全霊をもってナイジェリアに奉仕し
      ナイジェリアの統一を守り
      ナイジェリアの名誉と栄光を守ることを、
      神よ、我を助けたまえ。
この誓いは、学校や国家的な式典で毎日唱えられ、民族、宗教、地域の 違いを超えた共通の価値観を提供し、団結の力となります。この誓いが今 もなお意味をもち続けているということは、国民の基本的な願望を捉え、
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