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日本機械学会 2015年度年次大会 [2015.9.13-16] Copyright@2015 一 般 社 団 法 人 日 本 機 械 学 会
G0600406 植生指数を用いた低温環境下における植物のダメージ評価の可能性
山下恭平*1 蜂川貴子*2 鳴海明ぺ河村幸男ぺ小西忠司*5 PosibilityofDamageEstimationofPlantunderLowTemperature
UsingNormalizedDifferenceVegetationIndex KyouheiYAMASI丑TA*1,TakakoNINAGAWA,勺AkiraNARUMI*ヘ
YukioKAWAMURA*4andTadashiKONISI宜*5
ぺ UndergraduateStudent,KanagawaInstituteofTechnology.Dep.tofMechanicalEnginering,1030Shimo-Ogino,Atsugi, Kanagawa,243・0292Japan本,2GraduateStudent,KanagawaInstituteofTechnology,勺 KanagawaInstituteofTechnology, 可 IwateUniversity,•IOitaNationalColegeofTechnology
Cryopreservationtechniquehasatractedspecialatentionfromthoseinterestedinfodshortageinnearfuture. However,becauseplantisfundamentalypreservedwithliving,itissaidthatcryopreservationofplantisverydificult. Therefore, the estimation of plant damage is very important under low temperature in order to develop the crγopreservationtechniqueofplant.
ThisresearchinvestigatedtheposibilityofdamageestimationtoplantintermsofnOlmalizeddi:ferencevegetation index(herea丘erNDVI).Thisresearchconsistedoftwoexperiments.FirstexperimentmeasuredNDVIchangeofplant (leaf)underroomexposureforseveraldaysinordertounderstandtherelationshipbetwenNDVIandplantdamage. SecondexperimentmeasuredNDVIchangeundertheexposureoflowtemperature.Asaresult,itisclearthatthereis theposibilityofdamageestimationofplantusingNDVI.
KeyWords:Plant,Leaf,Lowtemperature,Damage,NDVI,HyperspectralCamera
1.緒
近年,予想、を上回る世界人口の急増および温暖化による異常気象の頻発化が近い将来世界的な食料危機を引き 起こすと言われている.この対策のーっとして低温保存技術があるが,生体材料は多くの水分を含んでいるため, 一般的な冷却速度の場合,冷却の進行とともに過冷却状態を経て,細胞外凍結そして細胞内凍結に至る.そし て,植物の場合,細胞内凍結が生じると細胞膜が損傷し死に至ると考えられている.特に生きた状態の保存が要 求されている植物の場合,それゆえ低温保存は難しいと言われている. したがって,植物の低温保存技術を発展
させるためには,低温環境下の植物のダメージ評価を行う必要がある.植物の生命活動の指標として,細胞レベ ノレで、評価する場合,細胞内 pH(I)がよく用いられている.吉田らο)によると,植物細胞を冷却すると,細胞内 pH が低下し,酸性化しやがて死に至ることが報告されている.しかし,細胞レベルを超えたより大きな組織となる 部位へのダメージについては,いまだ植物活動を評価する標準的な指標は確立されていない .
本研究では,このような背景の下,植生のリモートセンシングとして活用されている NDVI(植生指数)に着 目し,生きている葉を室内に放置することによりダメージを与え,その際の NDVIの推移を測定した.つぎに,
冷却により低温環境を形成させ,その場合の葉の NDVIの推移を同様に計測した最後に,両者の結果を比較し て, NDVIを用いて低温環境下における植物へのダメージ評価の可能性を検討した.
*1神奈川工科大学学部生(干243-0292 厚木市下荻野 1030)η学生員,神奈川工科大学大学 院 生 勺 正員,神奈川工科大学 叫 岩 手 大 学 農 学 部 行 正 員 , 大 分 工 業 高 等 専 門 学 校 E-mail:narumi@me.kanagawa-i.tac.jp
[No.15-1]日本機械学会 2015年度年次大会講演論文集 (2015.9.13-16,札幌〕
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