Page 33 - Randlab Global Catalogue Japanese Edition

Cattle-Mate® ゴナドレリン注射
繁殖
ACVM 番号 A11104 (ニュージーランド)
牛における嚢胞性卵巣、遅延排卵予防、分娩後の
受胎能力向上の治療
有効成分
Gonadorelin (as acetate) 100 μg/mL
包装単位
100mL & 20mLシングル バイアル
薬効薬理
ゴナドレリンは合成デカペプチドであり、内因性ゴナドトロピン放出ホルモン (GnRH)と全く一致しています。GnRHは視床下部による脈動により合成、分泌さ れ、視床下部と下垂体の門脈循環を経由して作用点である下垂体前葉に輸送されま す。
作用
ゴナドレリンは合成を誘発し、下垂体前葉からゴナドトロピンを放出します。ゴナ ドレリンの投薬後、すぐに下垂体からLH(黄体刺激ホルモン)とFSH(卵巣刺激ホ ルモン)が放出されます。LHとFSHは卵巣において卵胞の成熟や排卵を刺激しま す。
薬物動態
ゴナドレリンは筋肉注射部位から速やかに吸収されます1。吸収後は、ゴナドレリ ンの急速な拡散が起き、作用点や松果腺、下垂体後葉、卵巣、肝臓、腎臓において 濃度が高まり、血漿における濃度を超えます。1 牛におけるゴナドレリンの血漿中 半減期は約20分です。1 ゴナドレリンはペプチダーゼ酵素により、より小さい不活 性ペプチドとアミノ酸へと急速に代謝されます。代謝体は主に尿や呼気の中に排出 されます。1
臨床応用
牛におけるCattle-Mateゴナドレリン注射の臨床応用は次のとおりです:
発情期同調 発情期同調プロトコルにはプロスタグランジンF2(PGF2)の使用が含まれており、ゴ ナドトロピン放出ホルモン(GnRH)は世界中における乳牛群に関する広範囲な研究 における対象となっています。GnRH/PGF2同調プログラムと様々な既存の繁殖管理 プログラムの介入水準の違いについて比較が行われています。妊娠率や出産と避妊 の間隔などの生殖パラメーターについて、GnRH/PGF2プロトコルは標準的なプロス タグランジン プログラムよりも見込みのある計測がされています。
1. Gonadotrophin Releasing Hormone (Gonadorelin) Summary Report. Committee for Veterinary Medicinal Products, European Agency for the Evaluation of Medicinal Products (EMEA).
嚢胞性卵巣の治療
乳牛にとって嚢胞性卵巣は重要な不妊症問題です。卵巣嚢胞
は単体もしくは複数であり、発端は小胞または黄体です。卵
巣嚢胞の臨床的症状には不規則な発情周期、発情休止そして
色情症などがあります。卵巣嚢胞の診断は片方または両方の
卵巣における直腸検査によって行われます。
遅延排卵予防 遅延排卵は卵子と精子の非同時性により、人工授精(AI)の際 の受胎率の減少につながります。Cattle-Mate注射投薬により LH急増を刺激し、それにより排卵を誘発し、遅延排卵の問題 を予防します。
分娩後の受胎能力向上 早期産後期に正常な卵巣の循環活動性を再開することは出産 と受胎の間隔、または「空いている日にち」を最小化するの に不可欠です。牛の産後から40日間Cattle-Mate注射治療を行 うことにより、非循環の牛が循環性を再開することができ、 そして産後期における卵巣異常の出現を減少させることがで きます。
使用説明
安定性研究によると、CATTLE-MATEゴナドレリン注射は無 菌を施した場合、初回投与後から少なくとも28日間は安定す ることが立証されました。初回投薬後、残ったバイアルは28 日以内に使用するか、未使用分を破棄してください。
牛: 首の前部に注射を行ってください。
嚢胞性卵巣: 筋肉注射にて5 mL (ゴナドレリン500 μg)。
遅延排卵予防: 筋肉注射にて2.5 mL (ゴナドレリン250 μg)。
分娩後の受胎能力向上: 筋肉注射にて2.5 mL (ゴナドレリン 250 μg)。
発情期同調: 筋肉注射にて1 mL (ゴナドレリン100 μg)。例: 0日目 Cattle-Mate注射を1 mL
7日目 Ovu-Late注射を2 mL (クロプロステノールをナトリ ウム塩として250 μg/mL)
9日目 Cattle-Mate注射を1 mL 授精 2回目のGnRH後8~24時間
食肉制限期間: 食肉: 無し 牛乳: 無し
取引に関するアドバイス: 輸出向けと畜保留機関 (ESI): 本製品にはESIが制定されていません。ESIに 関するアドバイスについては、02 9728 3505に電話を し、製造業者に連絡を取ってださい。
応急処置: 中毒が起きた場合は医師または毒物情報セン ターに連絡をしてください。オーストラリア内の電話番 号は131 126、ニュージーランド内の電話番号は 0800 764 766です。
破棄: 空コンテナ、外装または使用期限切れの製品は紙 に包んでゴミ箱に破棄してください。使用済みの針は 「シャープス」と適切に表示されている指定コンテナ に直ちに破棄してください。
保管: 2 ~ 8°Cにて保管してください(冷蔵してくださ い。冷凍しないでください)。直射日光を避けてくださ い。
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