Page 13 - 式文 2026
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   愛するイエスよ、あなたは抑圧された人々を受けいれ、虐げられてい る人々を引き上げてくださいました。今、抑圧的な制度のもとで苦しむ すべての人にも、同じようにしてください。あまりの重さに耐えかねる ときでも、あなたを信頼し続ける力を与えてください。
聖霊よ、わたしたちを新たに満たしてください。あなたの力を地球全 体に溢れさせてください。人々のために善い業が行えるように、わたし たちを用いてください。
愛する神よ、わたしたちの叫びを聞き、重荷を負ってくださり、感謝 します。あなたのゆるぎない愛と、現状を変える強い力を信じます。ア ーメン
ナイジェリアの賛美歌
「重荷にあえぎ」(Are You Weary, Are You Burdened)2、3 節(26 頁)
ジャトの物語:宗教的迫害の重荷 わたしはジャト、ナイジェリア北部に住むクリスチャンの母親です。
毎朝 14 歳の娘アミーナを見送るたびに、胸が締めつけられるのです。な ぜならアミーナと同い年のレア・シャリブが通学中にダプチ地区で誘拐 されたからなのです。
レアのことはいつも頭から離れません。キリストを信じ続ける堅い信 仰をもち、ボコ・ハラムにさらわれて 8 年経った今でもまだ帰っていな いからです。
 もし、アミーナが同じ目にあったらと気が気ではありません......。
宗教で迫害されながらも、その環境で生きることは容易ではありませ ん。信仰が違うだけでキリスト教徒が殺される地域だってあるんです。 外国のある地域では、違う信仰をもつ人々をキリスト教徒が迫害してい ることも知っています。でも、神の恵みによって、わたしたちはイスラ ム教徒の人たちと仲良くやってきたんです。状況はそれぞれ違うけれど、 西南部のヨルバランドでは、キリスト教徒とイスラム教徒は家族のよう に仲良く暮らしています。
わたしはよく思うんです。もし宗教的な弾圧を受けたら、わたしの信 仰はどうなるのだろうかと。
イエスさまは、敵を愛し、迫害する者のために祈るようにと教えてい ます。でもそれはとても難しいこと。襲撃事件や誘拐事件が起こったと 聞けば、怒りがこみあげてきます。でも、そんなとき、わたしはクリス チャンであることを自分に言い聞かせるのです。
この紛争は昨日今日に始まったことではなく、イエスさまがいた時代 だっていつもいざこざはありました。でも、イエスさまはわたしたちに 全く別の道を示してくださいました。命を大切にしない人々にもまず愛 を示しなさい、と。はじめはとても重そうに思える軛も、「わたしの軛 は負いやすく、その荷は軽い」とイエスさまは約束してくれています。
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