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内に形成された渦によって支配されるのに対し
'一様伝ば領域では気相に形成された蒸気濃度
層に支配される.従って,振動伝ぱ領域と一様
集, 821-823,凶19何8.
{βω引3)ほR.Ma必d瓜Cωピkオikmv ωbusロti仰oJ幻1'Science花7き凶chr仰ω1ology,1:293-306,1970.
一 (4)H.T刈i~nd E.Osawa.,InTenthJapaneseSympo-
伝ぱ領域の境界は,火炎伝ぱを支配する機構が :'siumonCombustiOlしpages5よ58,1972.
液相から気相へとシフトする値と考えて良い. 図 7は,表 lに:示した燃料容器幅による引火
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点の変化を使用して図 6を再整理した図である .W=20m皿を基準としてト lOmの実験点を低温 側 へ 2.7"C (=13. 60C-I0.9"C) • W=5mm の 実 験 点 を低温側へ 5.3"C (=16.20C-IO.90C) シフトさ せてプロットした.W=5,10mは,ほぼ直線上に のるが, W=20mmは若干上方にシフトしている. これは,火炎伝ぱ速度のスケール効果には蒸気 濃度分布以外の要因が含まれていることが考え
られるためである.
5. 結 論 燃料容器幅が燃料蒸気層に与える影響を実験
的に調べた結果以下の結論が得られた. (1)引火点を「消炎距離における燃料蒸気濃度 が燃料の希薄限界濃度に達する温度J と定義す ると,燃料容器幅によって引火点が変化するこ
とが分かヲた.
(2') 燃料容器幅が 40mm以上では引火点はほぼ
一定であり, ASTMあるいは JISの密閉容器の引 火点にほぼ等しくなる .また燃料容器幅を小 さくすると引火点は急上昇し ASTMあるいは JISの開放容器の引火点は燃料容器幅 5mmに相 当じていることが分かった. (3)燃料容器幅の増加に伴って火炎伝ば速度 は増加し Y 振動伝ぱ領域と一様伝ぱ領域の境界 は燃料容器幅の増加とともに低温側へシフトす ることが分かった .
(4) 燃料容器幅による引火点の変化を使用し て燃料温度と火炎伝ぱ速度の関係を再整理する と ,W=5,10 に 関 し て は ほ ぼ 直 線 上 に の る が ,W=40に対しては若干上方にシフトする.
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