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3.実験結果及び考察 3.1 ガス分析結果
Table1に ガ ス 分 析 結 果 を 示 す . O2濃 度 は ， 火 災 ガ ス 13%，5%C02インキュベ}タ 19%，空気 21%であ る.CO2濃度は，火災ガス 6%，5%C02インキュベー タ 3%，空気 0.03%であった.また，火災ガスのみシ アン化水素が含まれていた.シアン化水素は?標準 ガスがないためガスクロマトグラフの面積で示して いる.また火災ガスにはシアン化水素のみではな
く成分が不明な成分も含んでいるととがガスクロマ トグラフ分析結果からわかった.
Table1Gasanalysis (vo1.%)
平成23年度目本火災学会研史発表会概喪主義・ (201'1.6) Fig.5 MicroscopicphotographsofA549
Firegas
日2 0.06 -
O2 13.0
N2 82.0 CO2 6.0 HCN .125串
A廿
Fig.6にA549の顕微鏡写真を示す.正常細胞では球 状であるのに対して，火災ガス暴露細胞では楕円に 変形し細胞内組織の変性が見られる 4 一般に，シア ン化水素の毒性は，細胞呼吸の阻害?その結果とし て組織中毒性無酸素症のために発生すると考えられ ている3)
同 ・- *Relativevalueinanalysisongaschromatography
3.2 火災ガス暴露実験結果 Fig.3に暴露後の細胞数， Fig.4に生存率を示す.初
Fig.5にディッシュ底面に付着した A549の顕微鏡 写真を示す. 空気および 5%C02の正常細胞に対し て，火災ガスの細胞は凝集して変性している に示した生存率が 20%であり死滅していると考えら れるまた，死滅した細胞は底面から剥離して浮遊 する，このため， Fig.3に示した火災ガスの細胞数が減 少する.
期細胞数 3x10:;cels/mlである .5%COz環境下では 3 日後に 3x106cels/mlに増加し，生存率は 95%であっ
た.空気環境下では 3日後にい106cels/rnlに増加し， 生存率は 90%で、あった.火災ガス環境下では3日後 に 5 x 1 0 4 c e 1l s / m l に 減 少 し ， 生 存 率 は 2 0 % に な っ た .
1.0E-H>7 l.OE+06 1.0E+05 1.0E+s4 1.0E+日3 1.0E+02 1.0E+Ol l.OE+O
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4~ 結論
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た. 文献
1) 中毒百科事例・病態 ・治療
2) 火災便覧第 3版，第 3章火災と生理 ・心理 日
本火災学会
3) シアン化水素およびシアン化物同ヒトの健康への
影響，国際化学物質簡潔評価文書
謝辞
本研究の一部は平成 2年度科学研究費補助金の研
究助成 (20510157) を受けた.ここに記して謝意を 示す.
。.ー』ー一一・一ーー Postcxposurltime[day]
FIg.4cel1abilityofA549
5%C02 Air
同
19.0 21.0 78.0 78.1 3.0 0.03
Fire gas
5% CO2
-D-Flregas(lst
~;lpcrfmcnt)
→・5%C02(l!texperiment) ー'，~" alr(2且d uperlmcnt)
ABS樹脂の燃焼により発生した火災ガスの毒性評価 を目的に，ヒト細胞 A549への暴露実験を行い，空気 および 5%C02環境下の培養細胞と比較した. (1)火災ガス収集装置および暴露実験装置を製作し た.
(2) ABS樹脂の火災ガス成分は， •H2:O.06vol.%， Oz:l3.0vo1.%， N2:82.0vol.%， COz:6.0voL%および HCN が含まれていた. 5
(3) 初 期 細 胞 数 以 10 cel ls/ml か ら 5 % C 02環 境 下 で 、 は 3日後に 3x1Obcels/mlに増加し，生存率は 95%であ った.空気環境下では3日後に 1x1.06celIs/mlに増加
し，生存率は 90%であった.火災ガス環境下では 3 日後に 5x104cels/mlに減少し，生存率は 20%になっ
3 Fig.3ProliferationcurveofA549
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