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 531せSymposium(Japanese)onCombustion(Nov/16~ Nov/18,2015,Tsukuba)
結果および考察
3に泡消火剤調合結果を示す. SDSは3 各溶剤には溶 ,HG'PGが同量の混合液には溶解した. FKは全ての 面活性剤に溶解せず分離し底に溜まった. Fig.2に
分離している様子を示す.
果を Table4に示す. FKを含む泡消火剤の実験 まとめる.Fig.3に消火実験後の燃焼容器の液面, Fig.4 伝播する様子を示す.
を含む泡消火剤は,泡が炎に触れるとすぐに消滅した. ,泡に耐熱性がないことが原因と思われる.泡消火剤
していくと泡消火剤が徐々に電解液の上に層を作り, て消火されていった.消火が進んでいくと,燃焼部か 沿って,すでに消火されている供給部付近に炎が伝播
る現象が起きた.
3より電解液の上に泡消火剤の層が確認できた.しかし, 体を泡消火剤の層が覆っておらず,一部電解液が露出 1た.泡消火剤の比重が 1,電解液の比重が1.13である が分解され,比重が 0.976である DECが泡消火剤 いたのではなし、かと思われる. DECが気化すること スが発生し,そのガスが壁に沿って燃焼部まで流 ことで 3 炎が伝播したと考えられる. Fig.4より電解液
している部分の温度が 800C付近で、あった.これは DEC 点を超えており,可燃性ガスが発生する.この可燃性 に沿って燃焼部に流れ込み,引火することですでに れている供給部付近に炎が伝播し』再燃する現象が起
考えられる を含まない泡消火剤でも同様に電解液の上に泡消火剤 壁に沿って炎が伝播する現象が確認できた.これは,
離しているため,泡に FKが含まれていないことが原 われる.FKの流量 lml/minの場合消火でき,流量 の場合消火できなかった.この違いは,供給部付近
2関係する.Fig.5に流量 5mVminの消火の様子を示す. を 開 始 し て か ら 10秒後, (b)は 40秒 後 の 様 子 で あ る .
を続けても消火範囲は変わらなかった.これは流量 い場合,供給部付近の炎が消えると FKを気化させる
Fig. 5
(L) Fuel s1町 face tempera回 re七( =10sec) (R) Fuelsurfacetemperature(t=40sec)
くなるため消火ができなかったと考えられる.
Fig.2(L)FK&foamfireextinguishingagent Fig.3(R)Liquidsurfacea宜ertheexperiment
Fig.6FK& electrolyteaftertheexpetiment
流量が多い場合は,一度に大量の FK燃焼部に供給,気化さ れることで消火ができたと考えられる.Fig.6に消火実験後の 電解液を示す.底に溜まっているのが FKであり,気化して いなかったことが布産認できる.このことから, FKを用いる消 火には, FKを気化させることが重要になってくる.そのため, 泡消火の際にも泡の進展速度が消火性能に影響を与えること が予想される.
4. 結 言 (1)電解液表面を全て覆わないと炎の伝播・再燃の危険性があ る.
(2)電解液を燃焼させると分解が起きる可能性がある. (3)FKは気化することで消火を行う.
謝辞
本研究の一部は平成 26~27 年度学術研究助成基金助成金(基
盤研究 (C),課題番号26350465)の研究助成を受けた.ここに記 して謝意を表す
6. 参 考 文 献
1.石田洋明 3 梅田実,内田勇,分析化学会誌 vo.160 NO.9 p.735-741 .(201)
Fig.4(L)Fuelsurfacetempera如 re(IRcamera) (R)Propagationofflame(digitalca皿 era).
豆ヨ






































































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