Page 35 - Hibi no Kate
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古屋 望牧師による夕拝は、1979年6月転任のため最期の復活節礼拝を含め3回のみで した。無牧師の月は、有志による家庭集会とし、指導は持ち回りの当番制を採用。当番が
自由に聖句についての感話が中心でした。2回めの1979年2月の例会が初めて山崎
弘、敏子兄姉宅で開かれ、以降2011年までの32年間、毎年1月の集会が山崎宅で行
われた回数は最多数を記録しました。1979年6回めからの家庭集会が聖書研究会と変
えられました。
創立1年半後にルーテル派の神学生、笠原 修兄とアネット姉が参加され、聖書研究の本格 的な様式を紹介。それは聖書を一章づつ勉強する事でした。一同で輪読し、当番が解説を 述べ、あとディス カッションをするもので、以来この様式を採用しています。聖書注解書 は私の弟 安雄牧師教授寄贈による2、3冊をはじめ、新版のものを購入し、各当番の私蔵 の聖書関係書類に加えて参考資料として役立たせました。其の他、モントリオール日系合 同教会寄贈の北森嘉蔵教授のローマ書の講義のテープや最近は豊岡みち子姉から拝借して いるNHK「心の時代」の新約と旧約聖書に関する牧師や神父とアナウンサーとの話し合い を収録したDVDを使用。この35年間で学習しました聖書の内訳は新約15書(福音書5 回)、旧約8書で、例回数はこの10月で285回を記録。何の書を学習するかは、会員の 賛同を得て決定しています。
35年間の前半での当番は、主に移住者である山崎兄姉、児玉兄、 勝部兄、松浦兄姉、矢 口兄、小崎兄、柴原兄、吉田姉と古屋。また短期滞在者の信者の客員科学者や留学生の方 も会員となり当番として奉仕された方もいられます。殊に1980年から20年間にはオ タワドミニコ会の哲学神学大学に留学中の日本からのカトリックの 労働司祭ザビエル (Xavier Berthelot)とジュリアノ(Giuliano Pallicca)の2名のほか、米田彰男神父と原田雅樹神 父の参加により当会がエキュメニカル超教派となり、彼らの見識、信仰態度など多くを学 ぶことが出来たことは大変有益であり恵まれた期間だったと思います。カトリックの信徒 夫妻(児玉兄姉紹介)とギリシャ正教会信徒 (手島姉紹介)も時折会合に参加されました。
後半の当番は、引き続き山崎兄、児玉兄、矢口兄、小崎兄と私の5人が担当。2007年 の半ばから小崎兄の休会、翌年矢口兄の健康の理由で、3人となり、2010年には児玉 兄の休会ならびに山崎兄は会が9月から取り組む旧約の学習の期間は休会したいとの理由 で、この3年間は古屋が当番を継続しています。ご指導頂いた方々に会として深い感謝の 念を忘れ得ません。