Page 217 - Tsubomi
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    パーミャン村(ランパーン県ムアンパーン郡)
1. 村の歴史
パーミャン村はラーンナー人の集落で、ヂェーソーン国立公園の中にあり、公園の中心から 14 kmほど離れた場所にある。この地域は平均しておよそ海抜 1,200 m の高さの山々からなる複雑な地形をしており、年間を通じて冷涼な気候である。毎年 2 月頃に満開になるフィリソシンカの花が有名で、「ミャン」(アッサム茶)が 生産されている地域でもある。 ミャンの生産に加え、コーヒー豆や他の寒冷性の作物も栽培されている村での生活は自然に頼った質素で伝統的なものであり、観光客のホームステイの受け入れも 行なっている。観光客は自然と共存した質素な生活を楽しめる。さらに地鶏を用いた料理ゲーン・ケー、唐辛子ソースをつけて食べる茹で野菜、椎茸入り北タイソー セージ、ミャンの葉のサラダなどのおかずが並ぶカントーク料理はこの地域の有名な郷土料理である「ミャン」はこの地域で多くとれる作物で、この村の人々の収 入源になっている。そのため、パーミャンの人々はミャンを単なる食べ物としてだけでなく、それ以上に製品の素材として利用している。例えば、ミャンの葉を使い、 消臭用の「お茶枕」を作っている。成長しきった葉を選び、香りを引き出すために 2 ~ 3 日間日光に当てて乾燥させた後、炒ってより香りを立たせる。そして様々 な形、サイズの枕の中に詰めていく。枕は手頃な価格である上、香りが弱くなってきたら、再び乾燥させれば香りが復活する。柔らかい葉は食用にされ、ミャンの サラダなどに使われる。新芽は炒って乾燥させ茶葉にして、熱いお茶として飲まれる。
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