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学修分野
環境・開発 観光学
ENVIRONMENT & DEVELOPMENT HOSPITALITY & TOURISM
経済発展と環境保全の両面から 地域独自の観光について
持続可能な開発について学ぶ 異文化理解の視点から追求
エビを効率的に収穫するために貴重なマングローブ 日本の重要な政策の柱として考えられている「 観光 」。
林を伐採して養殖池を作る。あるいは、農地開発の 環境に配慮したエコツーリズムや自然に触れるグリー
ために干潟を開拓したり、熱帯雨林を切り拓いたり。 ンツーリズムなど地域独自の観光スタイルも生まれ、観
それは経済活動を加速させますが、同時に自然環境 光への期待と注目はますます高まっています。また近
が守っていた生態系や護岸機能などを致命的に傷つ 年、世界的な新型コロナウイルスの流行により、観光産
けてしまうことがあります。そんな環境と開発の問 業においても新たな視点が必要となっています。APU の
題にどう対処すれば良いのか。限られた資源の使い 観光学ではアフターコロナの世界で新しいタイプの観
方について、私たちは人類全体の課題として考えて 光を開発するため、観光産業の復活や目的地とコミュニ APS ア
いくべきでしょう。この分野では経済発展と環境保 ティの関わり、UNWTO が推進する観光の社会経済的貢 学 部 ア ジ 太 洋 平
全の両面から持続可能な開発について学びます。 献など、革新的なテーマに幅広く取り組んでいます。
国際関係 文化・社会・メディア
INTERNATIONAL RELATIONS & PEACE STUDIES CLUTURE, SOCIETY & MEDIA
法律、政治、経済など多様な視点から、 文化、社会、メディアから
国際的な課題を解決する方法について探る アジア太平洋地域を多角的にとらえる
例えば学園祭で出し物をするとき、全員の意見を通 ある国際的な協定が不調に終わった際に「 A 国の協力が
すことはほぼ不可能です。同じような環境で成長し 不十分 」と報じる国がある一方で、「 B 国の高圧的な姿
た、同じ年代の人たちでも一つの方向を向くのは難 勢に問題があった 」と報道する国もあります。各国の利
しい。ましてや国・地域が異なる者同士だと、さら 害関係やメディアの考え方などにより、報道の内容は大
に困難と言えるでしょう。私たちが乗っている地球 きく異なるのです。本質をとらえるには物事を一面から
船も、その舵取りは本当に難しく、多くの問題にあ 見るのではなく、様々な角度から見ることが大切。そう
ふれています。国や企業など、それぞれの主張が対 した姿勢はグローバル化の時代においてますます重要
立した際、どうやって解決に導けばいいのか。法律、 になっています。この分野では特に文化、社会、メディ
政治、経済など多様な視点から、国際的な課題を平 アに重点を置き、アジア太平洋地域を多角的にとらえる
和に解決する方法について探ります。 ことで、地域が抱える課題の本質に迫ります。
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