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Pavel とボクとの出会いは今から７年ほど前になる。デザイ
Betrayal Twins
2017
会話型心理ゲーム「人狼 SUPER DX」
幻冬舎
２０１３年より製作販売され、現在までに累計販売数５０
万部を超えて人気の「会話型心理ゲーム 人狼」。そのスー
パーデラックス版に追加された新しい役職カードのため
に描かれた作品。
裏切りの共有者という全身にタトゥーが入った双子の姉
妹。同じ人間でも市民の陣営に属さない人狼側の役職
カード。
ンだった。デザイナー当時、もっと個性を活かした仕事をし
うな作品を描きたいという信念をかかげ、流行ではなく自流
Betrayal Twins / ©BARON UEDA.
LIFE WITH AI BEAR / S.B.C.・©BARON UEDA. BUCKETLAND SQUAD / ©BARON UEDA.
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ナー由利佳一郎氏のショップが姫路にオープンしたときだっ
たと思う。それから度々コミュニケーションし、今年も偶然博
多に出張のときに連絡取り合って再会した。ちょうどこのマ
ガジンの話もしてくれてたのでいいタイミングだった。この号
から新たに Pavel とコラボする話に発展した。今月から別
ページで新作を描くのでぜひ楽しみにしてほしい。
Pavel（以降 P）. バロンは大阪生まれ？
Baron（以下 B）. 現在は日本の大阪で活動しているけど、
生まれた場所は京都なんだ。両親と親戚が京都の人でボク
が生まれた場所は母の実家で、有名な金閣寺も近いエリア。
おじいちゃんが巨大な機織り器で京都の伝統着物の西陣織
を織っていたよ。幼い頃は住宅の横に作業場があって大き
な機械が忙しく動いてたなあ。大阪は高校の時から住んで
いて、それまでは転校生で東京も何年か住んでいたよ。
P. 絵を描く以外位に何か趣味はあった？
B. 絵はボクのコミュニケーションツールあり必要不可欠なも
ので、小さい時から絵を描くことを手放さなかった。転校生
だったボクは友達を作るきっかけが絵だったし、絵を描いて
いれば時間を忘れるぐらい熱中していたよ。絵がどんな時も
ボクを救ってくれた。子供の頃からゲームや模型制作も熱心
だったけど、没頭する趣味が３つもあったから１日の時間が
足りなかったので、大好きな趣味の１つだった模型作りは高
校の頃にキッパリ卒業したんだ。
このマガジンの監督でもあるロシア人ジュエリーデザイナー
Lust / ©BARON UEDA.
P. 上田バロンとしてのはじまりはどんな感じ？ 動感を加えることもある。もともと子供の頃に鳥山明や宮崎
Lust
B. デザインプロダクションに所属していた頃にデザイナーと 駿、士郎正宗、天野喜孝に憧れて絵やマンガを描いたりし 2011
して活用していたデジタルツール（Adobe Illustrator）を使っ ていた影響から来ていると思う。今のスタイルは完全にデジ H1168xW1820xD30mm
Digital UV Print / Japan
た作品で初めての展覧会をした時につけた名前が上田バロ タルツールを使って描いた頃からのスタイルなんだ。
paper with gold leaf / wood
P. これからやりたい事と行きたい場所は？
たいと、自分しかできない表現を、絵と自分が１つになるよ B. 日本以外のまだ観ぬ世界のどこか、自分のデザインした 七つの大罪をテーマに上田バロ
ンが７篇の作品を構想しているそ
キャラクター「AI BEAR」と旅をして世界の誰かに届けたい。
のうちの１作品。危険で魅惑的
のスタイルを追求する活動が始まる。その後会社を独立し、 自分の作品の生まれた原点がアメリカの LA にあるし、他に な魔性の女ファムファタールを大
上田バロンという名前でサングラスをかけてはじめ今に至る。 タイにも何人か友達もいるから滞在しながらでも活動したい。 胆に描いた。アフロディーテの
名を語るその女の艶かしく横た
P. 過去に手がけた大きなプロジェクトは？ 台湾も行きたいな。それから未知のロシアもいつか行ってみ
わる肢体の側には、色欲を司る
B. サイズで言えば重機メーカー CEO の空想と企業の未来 たいと思う。 アスモデウスの化身である山羊
へのコンセプトを絵にした高さ６ × 幅３０ m の壁画がある。 P. バロンの将来希望する世界の形とは？ を配し、手前には煌びやかな黄
金の宝物が美しい姿を引き立て
完成した作品を目の当たりにした時は自分でも驚いた（笑）。 B. 世界で猛威を振るうコロナウイルスから１日でも早く人々
る。表具師によってアートパネル
P. 過去の活動の中で困難や失敗はある？ が解放され、平和であり、言葉やコミュニケーションの障壁 に仕上げられた。
B. 地元ＦＭステーションとマクドナルドとのプロジェクトで２ を感じず、多様な文化や習慣の違いを学び合い交流できる
週間でストーリーとコンセプトとポスターアートを十数枚描き 世界を希望します。今コミュニケーションしたい気持ちと、
切ったこと。若い時期だったので無理難題もチャンスと捉え 自分の語学力は反比例していて限界を感じているから、テク
必死で取り組んだ経験によって、それまでの自分の限界を ノロジーの力を借りてでも早く世界に飛び出したい。
越えることができた。 P. 最後に「365 ART+」マガジンに対する期待する事は？
P. 今計画中のプロジェクトは？ B. 日本からロシアはじめ海外の感度の良い人達に自身のク
B. 日本の茶室をプロデュースするにあたり、黄金の作品 ( 掛 リエイティブを知ってもらえること、そして言葉で伝えることが
軸、屏風、襖絵 ) を３作品制作している。人間と機械と生 できること、これらをこのマガジンを通して実現できることは
命と創造主など含んだ壮大なテーマに挑戦している。 とても素晴らしい機会だなと思った。自分がまだ訪れたこと
P. POP & TOON STYLE（ARTANGA）とは？ のない国で自分の作品を届け、喜び合うことができたら幸
B. 昔のアニメやコミックのように太いライン、フラットな色な せだなと思う。
ど平面的な構成だけど、構図や奥行きを表現し、時には躍
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