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聖書の学び
マタイによる福音書 11 章 28 節~30 節
疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさ い。休ませてあげよう。わたしは柔和で謙遜な者だから、わた しの軛を負い、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがた は安らぎを得られる。わたしの軛は負いやすく、わたしの荷は 軽いからである。
はじめに
マタイによる福音書 11 章 28 節~30 節のイエスの言葉は、ガリラヤでの
教えと奇跡のあとに語られました。さまざまな人びとからの疑問や批判に さらされながらも、イエスは神の国を新しい方法で理解するよう招き続け ます。この「来て安らぎを得なさい」という呼びかけと安らぎを与えると いう呼びかけは、一時的なものではなく、新しい神との関係における生き
方への招きです。
くびき
「 軛 」という概念は、現代のわたしたちには奇妙に思えるかもしれませ んが、ユダヤ教の教えではよく使われるイメージでした。それはしばしば 律法や宗教的義務を象徴していました。しかし、イエスは別の意味の軛を 与えてくださいました。それは重荷ではなく、安らぎをもたらす軛です。
この学びを深めていくなかで、心を開いてイエスの招きを新たに聞き、 わたしたちの重荷をイエスに委ねること、魂に真に安らぎを見いだすこと の意味を探っていきましょう。
<話しあってみましょう> 今の生活のなかで「安らぎ」はあなたにとって、どのような意味がある
のでしょうか。
開会の祈り 愛する神よ、この学びを始めるにあたり、わたしたちの心を開き、新た
な安らぎへの招きを聞き取ることができますように。わたしたちの理解と 話しあいを導き、あなたに近づき、魂に必要な安らぎを見いだすことがで きるように導いてください。イエス・キリストのみ名によって、アーメン
背景「マタイによる福音書 11 章 28 節~30 節」 イエスの安らぎへの招きを理解するために、異なる側面から光をあてて
いる聖書箇所を見てみましょう。まず、安らぎが神の創造にどのように織
りこまれているか、また人類の繁栄のために神の命令がどのように書かれ
ているか。次に、神を待ち望むことを通して安らぎがどのように与えられ
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