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           6 結論
赤外線吸収法(IR法)および単波長ホログラフィ干渉 法 (HI法)を用いて液体燃料上に形成される燃料蒸気の 二次元温度・濃度分布を同時に測定した結果,以下のこと が分かった.
(1) 赤外線と可視光を分離するミラーとしてホットミラー 及び透明ガラスを用いた結果,ホットミラーではホログ ラフィ干渉縞が形成されず温度・濃度分布を測定するこ
とができなかったが,透明ガラスでは赤外線画像及びホ ログラフィ干渉縞を同時に観察することができた.
0.8
副( 用した結果,燃料容器長さが160mmの場合,適用可能 であったが,容器長さを40mmにした場合,ホログラ
フイ干渉縞本数が少なく精度良く測定できなかった.こ のことから,本計測法を適用するには,蒸発しやすい燃 料を用いるか,容器長さ(パスレングス)を長くする必 要があることがわかった.
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(3) 本研究における実験誤差は,容器中央から右側におい て測定誤差 10%以内であったが,左側では誤差が最大約 20%となった.これは,本計測法が左右均等に適用でき ていないことを示しており今後の課題である.
(参考文献)
(1) 小林春洋著,レーザーのはなし
(2) G.Wright,贈子寛訳,レーザーを使った基本実験 (3) 村田和美著,ホログラフィ入門
(4) 大越孝敬著,ホログラフイ
Fig.3 TwodimensionaldistributionofT=40.C,L=160mm (a)concentration(b)temperature.
大 分 工 業 高 等 専 門 学 校 紀 要
第 38号 ( 平 成 14年 2 月 ) 3
0.2 0.4 0.6 0.8
C/Cs
Fig.4 Eroranalysis
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