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                          o 100 Pl'OcesIngtirne[s]
1Glucose 困Xylose
42
Procesingtirne[s]
Fig.4Thediferenceinconcentrationduetofrezesten Table.2ProcesingandSurfacearea_afterpulverization
200 300 400 Fig.2Theconcentrationandp1'ocesingtirneduetowood
0.35 正式ミ 0.3
Fig.2が示すようにグノレコース,キシロ}スともに処理時 間に対する濃度の推移の傾向は木種に依らずほぼ一致して いる.しかし,単糖の最大抽出量に着目すると, 42s のと きに,桐の方が若干高くなっている.この葉は木種による 違いである可能性が考えられる . このことから,異なる木 材を混在して熱水処理するには,それぞれの最適条件を確 認し把復しておいた上で処理条件を決定する必要がある.
3.2 粉砕の有無による単糖抽出への影響
Fig. 3 に 粉 砕 条 件 (Table.1 の も の ) に よ る 単 糖 の 濃 度 を 示 す . な お , 横 軸 の O で 固 ま れ た 数 字 は Table.1 に 対 応 し ,
匡 0.2 g 0.2 2 晋 O乱山.15 ~ 0.1 己 0.05
F段の数字は処浬時間を示す. 1Glucose
Chervtre
Procesingtime[s] Fil:?;3ThediferenceinconcentrationduetopulverIzation
1) ;桜の単糖濃度の傾向
グルコースに着目すると, 42s のときには,粒径が大き
いものほど高い濃度を示す結果となった . しかし,それ以 外の時間では,粒径により大きな濃度差が生じることはな かった.一方,キシロースに着目すると, 42sのときには,
粒 径 に よ る 濃 度 差 は あ ま り 無 い も の の , 120s の と き に は 粒 径が大きいものほど濃度が低くなる結果となった.
2) 桐の単糖濃度の傾向 桜と同じくグルコースは処理時間が短いときほど高い濃
度を示した.特に3の粉体においては他の粉体の 2倍以上 の傭を示した.また,キシロースについては,2の粉体が 42s において最も高い濃度を示した.それ以外は,桜と同 様に粒径が大きいときほど閉収率が怒くなる結果となった.
本実験の結果は粒径が細かいほど熱水処理の効率が 上昇する .J という考えとは一致しなかった.このような 結果になった要因として,粉砕処理を行わなかったものは, 木自体が持つ水質問流路が敏壊されなかったために,内部 まで水が行き渡り熱水処理の効率が上昇したので、はないか
0.45 ~ 0.4 s:.:0.35 0.3 .90.25 ~ 0.2 50.15
悶 Xylose Paulownia
AI B I
C I DI E I FI
Procesing Withoutfrezestep(1)
WithfreWzeasterpO (ContainingWater0%)
Withf'lezestep (ContainingWater25%) Withfrezestep (ContainingWater50%) Withfrezestep (ContainingWater75%)
With丘femezraeteslt-eipO (ContainingWate'l 100%)
Surfacearea[ 312971
274874 355927 1504189 1521275 2252499
g 0.1。 δ0.05
d 部 一 Glucose(Paulownia) 一 持 戸 Xylose(Paulownia)
と考えられる それを示唆する事実として,粒径が犬きい ほど処理時間が長くなると糖濃度は低下する傾向にあり .
粒径が大きいほど反応が速く進み,グノレコースやキシロ人 ス の 過 分 解 3)が 生 じ た こ と が 考 え ら れ る .
3.3 凍結処理が及ぼす影響
凍結処理は桜に対して行った.その結果を Fig.4に示す なお, Fig.4の横軸の A-Pは,凍結処理と含水率の違いに 対応している.処理の違い及び粉砕処理後の表面積を Table.2に示す.
80
凍結処理の効果はg キシロースとグノレコースの両方を合 わせた総糖濃度をみると, 42s のときに若干ながら濃度が 上昇している傾向がみられるが,最大濃度を示しているも のは, 120sのときの凍結処理を導入していない Aの場合で あった.このことから,今回の実験において,凍結処理に よる糖抽出率の向上は見られなかったと言える
4. 結 言
広葉樹である 2種類で実験を行ったが,得られた糖濃度 に若干の差はあるものの糖の溶出の傾向はよく一致してい る.また,粉砕サイズが大きいものほど抽出効率が短い時 間で上昇する傾向が見られた.一方で,凍結処理による抽 出効率の向上は見られなかった .
参考文献
1)
2) 3)
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小林信介,板谷義紀;流体熱工学研究 Vo.I43No,1. (209), 東海流体熱工学研究会, 13-2.
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