Page 405 - konishipaper
P. 405

 4 CAM2細胞モデルによるシミュレーショ ン 結 果
結合のない 2つの独立した細胞の CO2の取り込み量 の和 Jg~b(t)が CO2アナライザーで観測されていると仮 定する.
J~~~(t) = 玄 α kJ~o2(t - Lk). (15)
ただし, α1=1,α2=O.8,L1=O,L2=1とする.αゎ i= 1,2は 細 胞 の 大 き さ を ,Li,i=1,2は 細 胞 間 の 同 期 の ず れ
1.2
L
呈 0'. 玉
~ 0・6
~ 0.&- a
0.2
0 0
を模擬している
CO2の取り込み量の和の推定値 Jg~b(t)
を次式で定義する.
j~~~(t)=:L&kJ~o2(tーん). (16)
シミュレーションでは, α1,Ll は既知として, α2,L2 を次式の目的関数 P,決定変数匂とした最適化問題に
図 4: リアルタイム最適化器の時開発展, (上)目的関数, (中)決定変数, (下)jg~b(t)
を置き,時間遅れと線形和の係数を決定変数とする最適 化問題に帰着し,適応オフゃザーパを用いた最適化器によ
る推定を行った.本研究は JSPS科研費 JP(C)18K04208 の助成を受けたものである.
参考文献
[1] B.Blasius,R.Nef,F.Beck,andU.Lu此 ge: Oscilatory modelofcrasulaceanacidmetabolismwithadynamichys- teresisswitch.Proc.R.Soc.Lond.B,26:93-101(19).
[2] F.Beck,B.Blasius,U.Luttge,R.Nef,andU.Rascher: Stochasticnoiseinterferscoher官 ltlywithamodelbiolog- icalclockandproducesspecificdynamicbehaviour.Proc. R.Soc.Lond.B,268:1307-1313(201).
[3] A.M.Bo巾 凶 andX.Yang: Informi時 theimprovement andbiodesignofcrasulaceanacidmetabolismviasystem dynamicsmodelling.Newphytologist,200:946-949(2013).
[4]松尾孝美:植物の体内リズムモデ、ルと制御,システム制御情報
学会誌, 61-7,277-282(2017).
[5] U.Rascher,M.-T.H註t,K.Siebke,B.Osmond,F.Beck, andU.Luttge Spatiotemporalvariationofmetabolism inaplantcircadianrhythm: Thebiologicalclockasan assembly of coupled indivisual oscil lators,PNAS,98-20, 11801-11805(201)
[6] 甲斐昌一 :植物のリズム形成と雑音誘起による同期現象, J. PlasmaFt凶onRes.,8-7,368-371(2012).
[7] 福田弘和:多振動子系としてみた植物の概日時計システム,時 間生物学, 17-2,75-81(201).
[8] R.Sakamoto,C.Matoba,H.Suemitsu,and T.Matsuo Feedback Control of Biological Rhythm in Crasu- lacean Acid Metabolism by C02-Uptake Signal,IFAC- PapersOnLine,48-18,59-64,(2015).
[9] 末 吉 , 末 光 , 松 尾 : 慣 性 項 付 き 勾 配 法 に 付 加 す る 加 速 項 の 役 割 と MPPT制御への応用3 第 62回システム制御情報学会研究発表 講演会, (2018).
[10]T.Nomura,Y.Kits山 aandT.Matsuo: Nonmodel-Based Estimation for Velocity and Aceleration by Adaptive IdentificationMethod,IEEJτi'ans.onElectricalandElec- tro凶cE時 ineri昭, 5-3,372-374(2010).
帰着する.
P(v)=(J~~~
ド
2 (t)-j~~~(t) (17)
[&2,L2] 国)
提案したリアルタイム最適化器は単変数のものである. 本シミュレーションでは, 2変数であるため,図 3のよ うに,独立に 2つの最適化器を用い,一方には,短い時 間遅れを入れて,相互干渉を緩和している.単変数の推 定結果は講演当日示すが,最適値に収束するが, .図 4に 示すように, 2変数の推定値は振動し最適に就職してい ない.これは,単変数最適化器を 2変数問題に適用して
いるためである.このため,目的関数の小さいときに, 推定の更新を停止して,それを推定値をすることが望ま
しい
図 3: S i m u 1i n k に よ る 信 号 分 離 5 あとがき
本報告では,単一細胞の時間遅れ信号の線形和として植 物全体の二酸化炭素取り込み量が合成されるという仮定
tmlt'
8642186 42 ill--0000
0
0- 000000 0a
zo-s-zd-52hg。p一
。




















































   403   404   405   406   407