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水平パイブァ管における空気ー水系環状二相流の分岐特性
水平パイファ管における空気-水系環状二相流の分岐特性
小西忠司 加藤勝敏 那賀修一
Air-WaterAnnularTwo-PhaseFlowSpritatBifurcatedTube
1 緒 日
気液二相流の分岐特性は,火力,原子力プラントの 設計において極めてに重要であり,最近,多くの研究 結果が発表されている.特に T字管の分岐に関しては Azopardiら (1) Shohamら (2)などの優れた研究があ
り,日本においても嵩 (3)によって鋭意研究されてい る. しかし,母管から複数の枝管に分岐する分岐管に 関しては, Frass(4) 湯浅ら (5)の研究が僅かにある
が,実用的なニーズがあるにも拘らずあまり研究され ていない.
そこで,本研究 (6)では,母管から複数の枝管に分 岐する分岐管として,まず 1本の母管から 2本の枝 管に分岐するパイファ管について水ー空気系気液二相 流実験装置により気液分岐特性を調べた.
主な記号
G:質量流束 Ckg/m2S) m 質量流量 (kg/s) x かわき度
p .圧力 (kPa)
添字
1 母管,入口管, Inlet
2 母管上流の枝管,枝管またはBranchと呼ぶ 3 母 管 下 流 の 枝 管 , 走 行 管 ま た は Runと 呼 ぶ
2 実験装置及び実験方法
。ut 写真 1に供試パイファ管を示す.パイファ管はアク
リル管で製作し,母管内径24m,枝管・走行管内径 19m m, 枝 管 ・ 走 行 管 ピ ッ チ 65m mと し , 母 管 と 枝 管 ・ 走
機械工学科
( 平 成 5 年 9 月 10 日 受 理 )
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TadashiKONISHI KatsutoshiKATOH ShujiNAKA
行管の接合部は機械加工し,段差がないことを確認し た上でアクリル系接着剤で接着した.
図 lに空気ー水系実験装置の全体系統図を示す.
実験装置は空気供給装置,水供給装置,気水混合器, アクリル製試験管路,気水分離器から構成されており,
最大入口質量流量 350kg/m
,入口かわき度 0~ 1. 0ま
で可変するようになっている. 水道水から貯水槽に貯められた水はポンプにより圧
送され流量計,流量調節弁,フィルターを通って混合
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