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トップメッセージ top message 『創業60周年を迎えて』 社 長 今 津 博 之
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今月十一日に当社は創業六〇周年を 迎えます。ここで六〇年の歴史を振 り返るとともに次の大きな節目とな る七〇周年に向けて私達が大切にす べきビジョンや思いを確認しておきた いと思います。
◆店舗数拡大へのチャレンジ では全国にたくさんある低価格居酒 その後は道頓堀本店の評判と知名度 屋を四〇年も前に当社は業態開発し を武器に大阪府内だけにとどまら ていたのでした。また網元別館の近
◆創業へのチャレンジ
ず、京都・広島・岡山・東京・浜松・横浜・ 川崎・和歌山・松山と一気に店舗数 を増やしていきました。平成に入っ てからは主にロードサイド店舗に出 店形態を切り替えて店舗数を更に増 やしていきました。ピーク時は六〇 店舗を超えましたが、その後は企業 体質の強化を図るために赤字店舗を 閉店していき現在の四十一店舗に なっております。
くにビアレストラン「ABC」をオー プンしました。AB(アサヒビール)と 共にCRAB(かに)を楽しんでもら う店舗でした。京都本店の近くでは 定 食 屋「 お ば ん ざ い 道 楽 」や 、そ の 後に業態変更して釜飯専門店「かま めし家」をオープンしました。また 大阪市内で創作料理店「かに篭」を 三店舗オープンしました。しかしな がらこれらの業態は赤字が続いた為 に全て閉店となりました。
創業店の千石船開店当初は「山陰の 松葉かにを繁華街の大阪ミナミの地 で販売すればきっと繁盛するはず」 という圧倒的な情熱がすべてだった と想像します。そしてその圧倒的な 情熱があったからこそ、冬のシーズ ンしか漁獲されない松葉かにの「凍 結法」を試行錯誤の上で見事に成功 させ、白しょうゆを使用した当社特 製の「出汁」を生み出し、看板料理「か にすき」を誕生させ、同時に当時で は斬新だったかに寿司などの「数々 のオリジナル料理」を誕生させるこ とができたのだと思います。そして 当社の二号店として「赤く大きな動 くかに看板」を掲げた現在の道頓堀 本店をオープンさせたこと、その店 名を「かに道楽」と名付けたことが その後に当社が大きく発展できた ターニングポイントだったと思いま す。今から五八年も前の出来事です。
◆他業態へのチャレンジ
現在は「かに一筋」ですが、過去はか に料理以外でも色々なチャレンジを してきました。今から五十五年前に 道頓堀中店の場所で海老料理専門店
◆私達のチャレンジは続きます。
「えび道楽」をオープンしました。こ の店舗には「大きな車えびの動く看 板」が設置されました。また網元本 館の近くに居酒屋「呑道楽」をオー プンしました。当時では珍しく新鮮 な海の幸など多彩な料理を提供した そうです。また岡山店の近くに「大 きなふぐの看板」を掲げた「ふぐ道 楽」をオープンしました。また網元 本館の地下一階では会計が半額にな ることをウリにした低価格居酒屋「い かさまや」をオープンしました。今
当社は十二年前に東大阪店を出店し て以降は新規出店しておりませんが、 私達は決してチャレンジをあきらめ たわけではありません。今後も勝算 があれば新規出店を実現してまいり ます。また「かに一筋」は不変ですが
「和風」「素材型」の枠組みだけにと らわれず様々なジャンルのかに料理 にもチャレンジしてまいります。縁 あってかに道楽で一緒に働く三〇〇 〇名を超える私達が一丸となって
「オールかに道楽」で更なる高みを目 指してまいります。
今月もよろしくお願いいたします。