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沿革


           松野ベルトはファッション用革ベルト製造
           会社として1978年から私の父が創業しま
           した。しかしその前身として松野パッキンと
           いう会社がかつて存在しており、1920年か
           ら曽祖父の創業で1960年代まで工業用
           革ベルトや、工業用革製パッキンなどを製
           造しておりました。


           供給先の業種は大きく変わりましたが、革
           加工において共通するノウハウがあり、そ
           れは初代からずっと根底で受け継がれて
           来ました。


           松野パッキンの初代から数えて私は4代目
           になります。









                                                                         今後の展開

                                             日本の製造業全体と共通の問題ではあると思いますが、現在ベルト製造の職人は減ってき
                                             ていて、それぞれが所有している特殊でマニアックな機械も廃棄されつつあります。
                                             絶滅危惧職種と言っても過言ではないでしょう。

                                             国内需要はあるものの供給は日本製ではなく低コストの海外製になっています。かつ
                                             て、先代の様な量産バルクを請け負ってのビジネスは成り立たなくなりました。


                                             少量バルク又はオリジナルの1点もので、量産品にないユニークでオリジナリティの高い
                                             ものが求められてきています。


                                             そしてベルトのODM・OEM製作に特化してきた弊社も業務転換と創意工夫を求められ、
                                             ベルト以外のアイテム作りでオリジナル商品の製作とB  to  Cの販売を始め、現在はまだ
                                             進化の途中にありますが、過去のビジネス形態に縛られることなく更なる展開を自由に
                                             していきたいと考えています。


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