Page 47 - 式文 2026
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    ムハンマド・ブハリ将軍(1983-1985、2015-2023):元軍人国家元首であり、 2015 年には全進歩会議(APC)の下で文民大統領に選出された。2019 年に 再選され 2 期目となった。任期中は、汚職対策、治安の改善、経済改革の 実施に重点を置いてきた。大統領としての任期は 2023 年 5 月 29 日に終了 した。
オルシェグン・オバサンジョ(1999-2007):国民民主党(PDP)のメンバー であり、軍事政権後、初の民主的選挙で大統領に当選した。民主的統治、 経済改革、インフラ整備を推進する取り組みが特徴であった。
グッドラック・ジョナサン(2010-2015):ウマル・ムサ・ヤラドゥア大統 領の死去に伴い、同じく国民民主党(PDP)のメンバーであったジョナサン 氏が大統領に就任。在任中は、ボコ・ハラムの反乱、経済問題、政治的論 争などの課題に直面した。
ボラ・アハメド・ティヌブ(2023 から現在):第 16 代目となる現大統領で ある。かつてはラゴス西区の元老院議員であり、1999 年から 2007 年まで ラゴス州知事を務めた。全進歩会議(APC)のメンバーであり、2023 年 2 月 25 日の国政選挙後にブハリの後任として選出された。
ナイジェリアの政治は、複数政党制を特徴としています。1999年以来、 ナイジェリアは汚職、経済格差、安全保障問題などの課題を抱えながらも、 民主的な統治を維持してきました。
女性の政治参加は長年にわたって徐々に増加していますが、依然として 大きな格差が残っています。2006年の国家ジェンダー政策の実施を含め、 政治上の男女不平等を改善する努力がなされてきました。さらに、ジェン ダーおよび機会均等法案などの積極的差別是正措置の導入は、女性の政治 職への参加を増やすことを目的としています。しかし、透明性のある政治、 男女平等をめざす代表選出、効果的な政策実施には課題が残っています。
C.社会基盤:教育と健康問題 教育はナイジェリアの社会情勢を形成する上で重要な役割を果たして
います。質の高い教育を受けることで、知識、批判的思考力、市民として の権利と責任に対する理解を深めることができます。ナイジェリアは、す べての人に包括的で公平な教育を提供するという国連の持続可能な開発 目標(SDGs)の達成に重点を置き、教育へのアクセスの向上に努力してき ました。しかし、特に遠隔地や辺鄙な地域では課題が残っています。
ナイジェリア政府は、医療インフラの改善、医療サービスへのアクセス の拡大、国民が直面している健康上の課題へ取り組んできました。2014 年
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