Page 6 - パンフレット
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では、どのようなテキストを用いて学習を行えばよいのでしょうか?多くの高校生が使用しているテキストは、「Next
Stage 英文法・語法」や「UP GRADE英文法・語法」などです。(下図が参考です)
これらのテキストは、私はあまりオススメはいしていません。理
由としては、
①ボリュームがありすぎて、使いこなせない
②偏差値40の問題と偏差値70の問題が同じように収録され
ている
という2点の理由があるからです。①に関しては、これらのテ
キストは見た目では電話帳のように、分厚く、生徒が全てを
完璧にこなすというモチベーションを保てないことが多いこと
が起因します。②に関しては、簡単に言えば、出題頻度が
1%の問題と、30%の問題を並列して扱っているので、あまり使わない知識を優先的
に身に着けてしまう恐れがあるということが起因します。これらのデメリットを可能な限り
消してくれているテキストとして、東進ブックス出版「英文法レベル別問題集」(左図が
参考です)がオススメです。このテキストでは ①1冊のボリュームが少ない②重要度ご
とに分けられて収録 されているため、比較的、楽に学習に取り組むことができます。は
じめの第一歩は、レベル2 基礎編 よりスタートしていただくのがよろしいかと思います。
このテキストを2日に1単元ずつ進めていただくと、理想的な進度になるかと思います。
一通り、テキストの理解・暗記ができたならば、次のレベルのテキストへと進んでいた
だくとよろしいと思います。
英単語に関しましては、週に300語~400語を目安に暗記を行っていただきます。英単語の暗記のコツは、①浅い
定着で、数を出来る限り多くこなすこと ②見て覚えるのではなく、音で覚えること の2点がとても重要になります。
それぞれ理由を申し上げます。①に関しては、英単語の定着は、少ない語数を完璧に覚えていくよりも、多い語数
を浅く覚えていくほうが確実に定着します。なので、週に300語~400語と目安を挙げましたが、もちろんこれよりも
多く暗記していただけるにこしたことはありません。この場合における「浅く覚える」という事は、400語の暗記を行っ
たと仮定したら、そのうちの70%程度(280語)はしっかりと暗記できている、といった具合になります。②に関して
は、「見て覚える」ということは非常に危険なことだということを理解していただきたいです。(ちなみに、「書いて覚え
る」は途方もなく時間がかかります・・・。)では、なぜ見て覚えることが危険なのでしょうか。理由は簡単です。文字と
いうのは、場によって大きさやフォントが変わってしまうため、覚えた形で出題されるとは限らないからです。
improve improve improve improve
覚えた形
英単語において、どのような出題でも決して変わらないもの、それは「音」です。
improve という音はいかなるときも不変です。よって、正しい発音で覚えること
ができれば、効率的に単語学習を行うことができるのです。この時に役立つのが、アプリケー
ションになります。アプリケーションを活用していただくと、正しい発音を基に単語を暗記するこ
とができます。そして、アプリケーション内でテストをすることもできるので、より自学習がしや
すいという更なるメリットもあります。このような形で、英単語学習を進めていただくと、最も効率
的に暗記を進めることができます。また、接頭辞・接尾辞と呼ばれる、決まった品詞を導くルー
ルを用いて、可能な限り暗記を減らすといった手法も効果的です。