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TAMIYA RADEN




                                              コンセプト






               GLITTER ON THE SEA WOVEN INTO FABRIC



                   海の輝きが閉じ込められた貝 殻の真 珠 層






















          TAMIYA  RADENではそ

         の海の中から取り出した自


          然の光を布に織りあげま

          す。伝統の織技法引箔によ


         り一本一本手作業で織り

          込まれたその貝殻は生地


         の中から閉じ込められた海

         の光を解放します。



           
                        TAMIYA RADEN経歴                       木などに貝殻を嵌め込む本来の螺鈿とは技法として異なる
                                                             が、その名に倣い螺鈿織とした。
           1979年、民谷螺鈿創業者の民谷勝一郎が引き箔技法を応用
           し完成させた。                                           その後高級和装帯として製作を続けている。その螺鈿織帯は
                                                             時の皇后陛下もご愛用になった。
           和紙などの上に薄く板状に削った貝殻を貼り付けて定着さ
            せ、細く糸状に裁断したものを緯糸として織り込む。開発のき 2006年からは、パリを中心にファッション用生地素材として
           っかけとなったのは正倉院展で螺鈿の宝物に魅せられたこと                       の提案が行われ、
           と、工房が海に近く貝殻の入手が容易だったこと。
                                                             世界的ハイブランドのコレクションや高級腕時計の文字盤な
                                                             どに使用されている。


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