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ダイヤ工業株式会社 歴史と履歴


                                                                              1950年に松尾隈男が、当時い草の産地
                                                                              であった岡山市でい草製品の製造販売を
                                                                              始めました。ダイヤゴム工業株式会社とし
                                                                              て輸出用スリッパ、サンダルなどの製造販
                                                                              売を行い1965年にダイヤ工業株式会社
                                                                              に社名変更し、革製品、インテリア用品、袋
                                                                              物類を手がけました。


                                                                              1979年、医療用具(牽引装具)の下請け
                                                                              製造を機に1984年に自社オリジナルの
                                                                              医療用腰コルセットを開発。その後、全身
                                                                              の各部位ごとのサポーターなど医療用品
                                                                              の開発、販売で業績を伸ばしました。腰コ
                                                                              ルセットだけでも30種類以上、合計300種
                                                                              類を超す製品を開発しています。医療や
                                                                              介護・福祉の分野で愛用されるだけでな
                                                                              く、プロアスリートからも厚い信頼を得て
                                                                              います。


                   Yuri Keiichiro さんの第一印象                                     2013年に設立50年を迎え、2014年9月、
         Yuriさんとの出会いは東京で行われた雑貨の見本市で、個性                                        岡山市南区古新田にスポーツジムやショ
         的なファッションと勢いに圧倒されました。医療用品メーカーの                                        ールームを備えた新社屋「ロコステ」が完
         当社にはあまりにも異彩で、社員も皆戸惑いながらも、前例が                                         成。運動器のサポーティングシステムメー
         ない面白い新たなデザインの製品開発への期待感は膨らみ続                                          カーの拠点として、新しい時代へ向かって
         けていました。                                                              います。

         Yuriさんは思った通り、我々の想像を超えぶっ飛んだ奇抜な発想
         と、モノづくりに対する豊富な知識と熱い情熱でどんどんイメージ                                         これからの戦略と未来ビジョン
         が形となって生み出されていきました。
                                                                             「健康寿命の延伸」をキーワードに様々な
                                                                              角度でアプローチを行っています。


                                                                              実現したいビジョンキーワードは3つ「運
                                                                              動器年齢マイナス10歳」「日常に溶け込
                                                                              む健康」「子どもが50年先も笑顔」です。こ
                                                                              のビジョンを実現させる為に、あらゆる事
                                                                              に挑戦しています。1つ目はサポーティング
                                                                              システムメーカーとしてモノ+サービスの
                                                                              開発を行っています。衣服を着るだけで日
                                                                              々の生活における身体状態をデータ化し、
                                                                              身体をサポートできる製品です。2つ目は
                                                                              患者様を中心としたメディカルプラットフォ
                                                                              ームで、健康チェックを行い、運動器年齢
                                                                              の見える化。個人ごとのトレーニングメニュ
                                                                              ーを提示しています。3つ目は人工筋事業
                                                                              です。人工筋を使用した製品で日常の動
                                                                              作支援やリハビリ、労働軽減を行っていま
                                                                              す。将来的には、車いすユーザーの立位
                                                                              歩行を可能にし、自らの足でやりたい事が
                                                                              可能になり、行きたい場所に行ける世の中
                                                                              を目指して製品開発に挑戦しています。


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