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02：観光学分野
観光は地域社会の発展だけでなく
世界の調和にも繋がっている

YOUN Seung Ho 先生
韓国出身。観光が、人々の感じ方・考え方・生き方に大きな影響を与え
ると同時に、国の経済と国際的地位にも影響を与えると考え、観光が
どのように人・社会・経済へ貢献するかについて研究しています。
観光は多くの国や地域社会の発展に必要不可欠な産業です。観光客
が宿泊、食事、交通機関などにお金を使うことで地元の様々な企業に
利益をもたらし、また経済にも影響を与えます。そのため、観光業を
必要とする国は世界にたくさんあり、日本も例外ではありません。日
本のインバウンド・ツーリズムはこれまで以上に人気があり、経済的
利益に加え、異なる文化を持つ観光客の期待や行動、文化の違いを理
解することは、観光業界の発展にとって非常に重要です。また、世界
の社会文化的統合においても大きな役割を果たしています。海外で
の観光は、観光地の価値や文化に関する国際理解に、自国での観光は、
自分たちの文化や伝統を大切に思える地域社会のアイデンティティ
の形成に役立ちます。APUで観光を学ぶ利点は多文化環境にありま
す。学生は多くの文化が混ざりあうAPUで、観光客が様々な人や文化
に出会うようにして、観光の本質を学ぶことができるでしょう。

学 APS ア 部 ア ジ 太 洋 平

04：文化・社会・メディア分野

「 当たり前 」を問い直し、
深い批判的思考力を養う

井口 由布 先生
専門分野は「 地域研究 」「 ジェンダー」「 文化研究 」など。ヨーロッパ
中心ではない視点から社会の諸問題を研究します。学生にも「 当た
り前 」を批判的に問い直す力を身に付けてほしいです。

大人の男女と、小さな男の子と女の子が写る住宅会社の広告を見
て、なぜか多くの人は「家族の様子」だと感じます。それはこのよ
うなイメージが家族の姿として社会の中で繰り返されているから
です。またその繰り返しによって、同性愛カップルやシングルマ
ザー・ファザーなどさまざまな形の家族が、無意識のうちに想像か
ら排除されているとも言えるでしょう。こうした無意識による想
像は、実は現在の経済社会体制と緊密に結びついています。文化・
社会・メディア学修分野では、ナショナルな文化、エスニックな文
化、宗教、ジェンダーなどがグローバル化によってどのように変容
しているのか、SNSや上にあげた広告などのメディアはこのよう
な世界の変化とどのように関係しているのかを研究します。APU
ならではの国際的な学習環境の中で、「当たり前」を問い直す批判
的思考力、問題発見・分析力、論理的思考・構成力などを培います。

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