Page 12 - パンフレット
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保護者様
前野 遥様
本来であれば、私が直接、ご挨拶させていただくのが筋ですが、このような紙面上でのご挨拶になってしまい、申し訳ご
ざいません。遥様の英語の授業を担当させていただいた染谷と申します。諸般の事情により、3月に行われる春期講習
を機に栄光ゼミナールを退社という形になりました。それ故、個別指導の継続が難しくなってしまいました。遥様が高校
3年生になるという大切な時期に、ご心配をおかけすることになってしまい、大変なご迷惑をおかけいたしました。誠に
申し訳ございません。また、至らない点も多くあり、ご迷惑をおかけしたことと思います。申し訳ございません。
そして、何より今までご信頼をいただき、ご通塾していただいたことに感謝をさせて下さい。本当にありがとうございま
す。
僭越ながら、今まで個別で授業をさせていただいた中で感じた事をお伝えし、遥様の今後の英語学習に対する少しば
かりの助言をさせていただけたらなと思います。
<個別指導を通して感じた事:精神面>
遥様が入塾いただいた当初は、やはり部活が忙しいこともあってか、勉強にひたむきという姿ではなかったのかな、と思
います。やる気がないのではなくて、恐らく勉強がもつ意味や重要度、やり方が不明瞭だったのかなと思います。
しかし、遥様が大学受験を意識し始めると、一変し、随分と危機感を感じてくれるようになりました。自習室を活用し、
しっかりと勉強をする姿も見受けられました。
遥様の学習に対する意識の変革は、個別授業を通してヒシヒシと感じました。高校3年生の今の時期において、大学
受験を本当に意識し、危機感をもつ人はあまり多くない中、とても素晴らしい姿勢だと思います。
<個別指導を通して感じた事:学習面>
今までの授業を通して、切に感じた事がひとつあります。入塾当初から、遥様は口癖のように「自分は頭が悪いから」と
いう言葉をよくおっしゃっていました。しかし、この言葉は、絶対に真実ではない、ということです。
英語の学習というのは、実はとても特殊なもので、その特殊性によって、「自分は英語ができないのだ」と錯覚してしまっ
ているのかなと思います。しかし、実態は、遥様は実によく英語のシステムを理解できる、「英語ができる子」なのです。
<英語学習の特殊性>
では、何が特殊なのかと言うことを説明させていただけたらと思います。
英語学習において、最大の壁は、学校の評定をとるための勉強、「テスト勉強」と、英語の偏差値をあげる勉強、「受験
勉強」は、全くの別物であるということです。とりわけ、ご通学いただいている柏中央高校の定期テストに関しては、この
色が強いと感じています。「テスト勉強」は、「暗記した人」が高得点をとります。なぜならば、定期テストにおいて出題さ
れる長文・単語・文法単元はあらかじめ決められており、それ以上の出題がない上に、問題もテキストやワークから出
題されます。暗記が必要な分、ある程度、対策には時間を要します。つまり、部活等で学習時間がとりずらい、遥様に
はどちらかというと不利な形でのテストです。裏を返せば、「暗記さえすれば高得点がとれる」という見方もできます
が・・・。つまり、定期テストの得点というのは、実践的な英語力を測る指針に何一つならないということです。
一方で、「受験勉強」は「理解した人」が高得点をとります。理解、というのは大まかな表現になってしまいますが、簡単
に言えばどのような英文が出題されても、不変的な英語のルールにより同じように解釈ができる、ということを指すと考
えていただけたらと思います。定期テストのように出題範囲は定められていないため、どのような英文が出題されても同
じように対応できる力が求められます。しかし、この「受験勉強」というものを正しく行うことが、本当に難しくもあります。
この点に関しては後述させていただきます。