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<第2ステージにおける学習>
第2ステージにおける学習では、「時間をかければ、どのような文でも100%正しい訳を導きだすことができる」ことを
目標とします。ここでは「構造分析をするための長文」を扱います。難しい複雑な形で書かれている文章を、丁寧に
ひとつひとつ、読み解きます。簡単な英語の例あげます。
左の2つの文はどちらも「私か好きなその
男性はケンです」と訳す簡単な文章です。
しかし、英語を苦手とする多くの人は「その
男は、私が好きで、ケンです」と訳します。
正確に言えば、大きな間違いではありませ
※自作テキストより抜粋 ん。しかし、[that I like]という語のカタマリ
は、The manを修飾する「形容詞」になり、「私が好きな(that I like )その男性(The man)」という訳になるんだ、という
正確な修飾関係を理解しているのと、していないのでは天と地の差が今後生まれてしまうのです。なぜならば、英文
の語のレベルが上がり、更に複雑な形になると、修飾関係を理解していないテキトウな訳では、文の意味がとれなく
なってしまうのです。しかし、文の形をみて修飾関係がしっかりとわかれば、文意を汲み取ることができるのです。良
質な長文に多くあたり、ひとつひとつの文を構造分析(品詞分解)していただき、その分析に基づいた正確な英文の
全訳を行っていただくこと、その上で音読を繰り返していただく、これこそが英語の基礎力を養う最大の方法です。
左図は実際に生徒さまが行った
構造分析(品詞分解)と全訳の
例です。
正しく英語を訳すことが第一歩
です。時間をかけて、正しい訳
ができるからこそ、そのスピード
を上げる・・・といった、いわゆる
「速読」という話がでてくるので
す。この前提がなければ、「速
読」という名の「テキトウな読み」
になってしまいます。
では、どのようなテキストを用いて学習をすれば良いのでしょうか?英語長文の構造分析には、東進ブックス出版
「英語長文レベル別問題集」を用いるのがオススメです。(下図が参考です)このテキストには、正しい構造分析、
全訳が掲載されていて、自習にも最適です。また、難易度ごとに
収録されているため、スモールステップで難易度をあげることが
できます。また、掲載されている長文も良質なものが多く、重要な
構文が含まれた長文を多数含みます。1週間に2題~3題を目安
に、構造分析と全訳を行っていただくと、理想的な進度になるか
と思います。はじめの第一歩は、レベル2からのスタートをおすす
めします。
学習の流れとしては、①長文の問題を指定時間内に解答→②文
章の構造分析→③全訳がスタンダートな流れになります。