Page 16 - パンフレット
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続いて、文法の話をしたいと思います。文法は「長文を読むために必要な英文法」と「英文法問題を解くのに必要な
英文法」の2種類に分かれると申しましたが、今お話させていただくのは、「英文法問題を解くのに必要な英文法」に
ついてになります。英文法問題とは、下にあるような問題を指します。
東洋大学2017年入試より抜粋
このような問題の特徴として、解答するためには
知識の暗記を必要とします。つまり、英単語を暗
記するのと同様に、ある程度は知識を覚えないと
いけないという面が必ずでてきます。(左図が参
考です)よって、英語長文を読むための学習とは
切り分けて、並行して学習を進める必要がありま
す。
※自作テキストより抜粋
では、実際の入試の「長文問題」と「文法問題」の配点の違いについて
見てみましょう。センター試験における配点(左図が参考です)では、
おおまかにわけて、このような英文法知識や暗記を主体とする配点が
200点満点中、約50点出題されます。この50点という配点は、一見低
いように感じます。しかし、センター利用入試(センター試験の得点で
大学の合否が決まる)で仮に東洋大学を狙いたいと考えた時、東洋大
学合格に必要な得点率は約75%(150点)であるため、万が一、この
英文法知識、暗記を主体とする50点を失ってしまった場合、残りの長
文問題150点を全問正解する必要があります。今まで、高校生を担当
してきた経験上、センター試験直前には、「長文問題」ができないとい
う生徒よりも、圧倒的に「英文法問題」ができないという生徒が多くい
らっしゃる印象があります。つまり、多くの受験生は、「文法」を「英文法
問題を解くための英文法」と細分化できていないため、効果的な対策
ができていないのが現状なのです。
私立一般入試では、基本的に偏差値が上がれば上がるほど、英文法
問題は出題されず、長文問題がメインになります。(下図が参考です)
日東駒専 MARCH 早慶上智
英文法:40% 英文法:20% 英文法:10%
長文:60% 長文:80% 長文:90%