Page 19 - Now-book2-fli-version
P. 19
会話 3:縫合と感染のリスク
医者:シャーさん。お母さ様に抗生物質と破傷風の注射を投与しました。お母様の様子はどうですか?
シャーさん:大丈夫そうです。
医者:傷口を閉じたいですね。傷は縫合が必要なほど広くありませんが...
シャーさん:すみません、縫合ですか? …あ、縫うことですね。
医者:はい。傷には、縫合やホチキス、皮膚用接着剤 は必要ありません。
9
シャーさん:傷口に塗る皮膚用接着剤があると良いのかな。
医者:実は、傷口は綺麗にしましたがまだ細菌が残っている可能性があります。細菌がある場合は、縫合により細菌を傷口に閉
じこめてしまうと感染のリスク 10 を高めることになります。それから、このような狭いけれど深い傷は、通常、縫合しない方が圧倒的
に早く治癒するのです。
シャーさん:なるほど。
医者:包帯を傷口にあてます。看護師がやり方ををお見せしますね。
シャーさん:はい。
医者:それが終わりましたら、お帰りになって頂いて結構です。身体の外部の問題で、普段行くかかりつけ医はいますか?
シャーさん:身体の外部の問題?
医者:はい。医学を 2 つの分野に分けると内科 11 と外科 12 があります。通常、外科医師は今回のような手術を行います。風邪
や腹痛などの身体の内部に問題がある場合は、内科診療所を訪れるべきです。
シャーさん:なるほど。外科の医師にみてもらいますね。
医者:はい。ご希望でしたら、かかりつけ医に今の状態を説明するメモを書きます。
シャーさん:はい。お願いします。
医者:包帯は毎日、または濡れた時は必ず交換してくださいね。
シャーさん:はい。どうもありがとうございます。
______________________________________________________________________
語彙
○
11
10
9 skin adhesives 皮膚接着剤 ○ risk of infection 感染のリスク ○ Internal medicine 内科
12
○ External medicine 外科