Page 51 - 00_片山鉄建様_表紙
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覚えている。                                        明確に示されている。クレーム処理の誠意が新
                   「1  ええかっこするな」「2  ただ酒のむな」                     しい信頼を生むのだ。
                   「3  貸しをつくれ」                                 ・ 得意先の引合いに対し『ありません』は絶対に云

                    誠三は、その後も年初に栄三の言葉を書                          うな。吾が社に無ければ市場を探せ。得意先
                  き留めるようになった。例えば、 2002 (平成                      の期待を裏切ってはならぬ。
                  14) 年の名言集として残っているものは、次                       ・ 片山鉄建の下請の人達も片山艦隊の同胞であ
                  のものだ。                                         る。営業に関する下請の皆さんも全く同様に片
                    ・思えばそうなる。                                   山艦隊の同胞であることは論を待たない。                                                                                      III
                    ・末端までは伝わらぬ。                                ・ お金に対する感覚を麻痺させるな。油断は事故
                    ・将来役立たねば、切れ。                                のもとである。
                    ・働きかけが大切。                                  ・ 正しい経理なくして企業の繁栄は望めない。

                    ・今迄の延長線では駄目。                               ・ 正確こそ仕事の近道である。
                    ・基本の徹底と変化への対応。                                         (以上『KATAYAMA』 1969 年頃より)
                    ・愛嬌を持て。                                    ・ 同一商品を値段で競うことの不毛性からの脱却                                                                        片山鉄建の精神
                    ・よい人と付き合え。                                  ぬきに、なにが専門商社といえましょうか。
                    何かあったら見入ることにする、先へ進む                        ・ 問題意識の共有こそが、セールスの原点。
                  ための指南書のような存在であった。                            ・ 信用をつぶすには1 秒あれば足りる、だが築きあ
                                                                げるには長い歳月が必要です。
                                                               ・ お得意先から求められる基本 3 条件は、迅速な
                        片山栄三が遺したことば
                                                                配送、的確な連絡、豊富な在庫です。
                ●  第2代社長・栄三は仕事について深く洞察し、                                       (以上『鉄と人間』 1977 年頃より)
                  数々の名言を遺した。その一部を紹介する。                                                                                                                                         第  1  章
                ・ 失敗は罪悪でないが、低い目標は罪悪である。
                                                                            社長を退いて
                ・ 各地の担当地区には一切の知識と責任を持て。                                                                                                                        工事ぐるみの受注を目指して
                ・ 値段で取った得意先は必ず値段で取られる。                         ●  晩年の栄三は、未来の片山鉄建を思い、自ら
                  セールスマンは自己を売り込め。                                社長職を退いて、会長、相談役の立場から                                                                                           第  2   章

                ・ 販売は断られた時に始まり、受注は苦情のある                          後継者の育成に力を入れた。                                                                                          片山鉄建の挑戦
                  所から生まれる。                                     ●  2008 (平成20) 年5月28日、 82 歳で逝去。大
                ・ クレームを歓迎せよ。そして間髪を入れずクレー                         阪市北区の新阪急ホテルで催された偲ぶ会                                                                                           第  3   章
                  ム現場に赴け。そこには顧客の要求や希望が                           には多くの弔問客が訪れ、在りし日を偲んだ。                                                                            新素材・新工法を求めて



                                                                                                                                                                          E・K インタビューⅡ
                                                                                                                                                                 EK.FASTENERS,INC. の軌跡


                                                                                                                                                                          E・K インタビューⅢ
                                                                                                                                                            メーカーとの付き合い方を学ばせてもらった


                                                                                                                                                                          E・K インタビューⅣ
                                                                                                                                                         「片山鉄建への感謝」の思いで取り組んだ半世紀







               川鉄東京本社での感謝状贈呈式にて(1998年12月1日)              「片山栄三を偲ぶ会」にて(2008年7月1日)



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